AF捨てたらシンプルに生きたくなる


プライベートでAFを使わない宣言をしてから、2ヶ月ほど。
こんなことでいろんな気づきがあるとは思ってませんでした。
僕は今までいろんなカメラとレンズを使いまくり、最早それ自体が趣味、となってました。
15年近くもそんなことを繰り返して、今年3月末、ずっと知ってたけどそれをやると、
なんだか全てが終わるような気がしてやっていなかった、AFを使わずプライベートを過ごす、
をやってみると、案の定、僕の写真人生はこれでいいんやなぁ、が理解できました。

やっぱり、いらないものが多すぎるとハッキリ認識できてしまい、仕事で必要なソニー機以外は、
全て手放すことにしまいした。
「使ってみたい」という欲求が、子ども達の顔を見ているとめちゃくちゃ虚しくなってきます。
これから、このブログも商品レビューのような側面がかなり弱くなるかと思います。笑


富士フィルムの残り機材を手放すことにしたのは、別に富士がちょこっと炎上していたこととは、
直接は関係ありません。
企業として、現在の在庫の状況とか機材の価格をめちゃくちゃに上げたこととか、その辺、
「戦略です」、に近いことを言われても、なんか馬鹿馬鹿しいですよね。
今まで、プレミア路線で売っていなかったものをプレミア価格にして、常に在庫は薄め、
っていう手法はただただ、「つまらないことをやってるなぁ」です。
ただそれは関係なく、単純にMFレンズをつかってじっくり撮影した時に、仕事カメラの方が、
より納得のいく画が得られるから、というだけの理由です。
パナも全部売却しましたが、あれも今新しいカメラ(S9)で絶賛炎上中ですね。
サンプル画像がストックフォトのものだったようで、キヤノンで撮影した画像があるとかなんとか、
どのメーカーにも言えますが、ちゃんとお金を出していろんなジャンルの写真家さんと契約して、
新機種が出たら試作機渡して作品撮影をする時間くらい与えないと、あれってほんとにパナだけかな?、
って勘繰ってしまいますよね。
ただ、そういう話が、僕の大好きなカメラやレンズの時代とは乖離してきているように感じることも、
機材好きはもうやめよう、に多少は影響してるかもしれません。
昔のカメラやレンズは高くても、質感に納得感があったんですよね。
富士のカメラとか、値段が上がれば上がるほど、モノの質感と値段が離れていくように感じるだけで、
魅力はカケラも感じません。
価格と商品そのもののバランスは売り手が決めるものでもあり、買い手が決めるものでもありますね。
僕はもう、GFX系ですら値段が爆上がりするようなら富士のカメラは買いません。
最低限、フルサイズセンサーがあってカメラの性能が今の時代にある程度合っていて、
MFで安いレンズがラインナップされていたら、それで十分。
プライベートでは相変わらずせっせと写真は撮ってますが、この仕事に従事するようになって初めて、
安いMFレンズがかなり長いことメインになっています。
いつかloxiaの中古とか狙っていきたいとは思いますが、あれの中古一本で中華MFが3本買える、
って考えると相変わらず手がでません。
24〜28mm付近のフルサイズ対応コンパクトな安価MFレンズがでないかなぁ、が今の機材欲です。
by iidacamera
| 2024-05-31 08:13
| 日々
|
Comments(4)
フジのプレミアム路線宣言には驚きましたね。何をいまさらって感じで。
シェアが取れないことは前からわかっていたと思うのですが・・・
実はコロナ渦真っ最中に買ったX-S10ですが、全く使う機会がなく、未使用のままフリマアプリで売却しました。なんと、買った時より3割高値で売れました。
調べたら、後継のX-S20がボディ20万円近くになり、しかも売却した当時は受注停止になっていました。個人的にはありがたかったですが、これから写真を撮りたい人にとっては迷惑でしょう。
ブログで書こうと思ってまだ書いてませんが、スマホだけでなくAIの普及で写真はますます衰退するのかな、と悲観的な気持ちです。スマホで撮っても後処理で背景ぼかせるし、青空合成からいらないものの除去まで、クリック1つでできてしまう時代。写真に対する思い入れそのものがなくなっている気がします。
インスタを見ても、エモい写真ばかりで逆にもういいよ、っていう気持ちに。
自分は、野生動物の写真を撮ることで自然の大切さを訴えたいと密かに思ってきましたが、現実は表面的な「かわいい」「きれい」が消費されているだけだと気づきました。
インスタでウケる動物写真は、動物のどアップでかわいい表情や仕草の写真ばかり。
そんなだからマナー・モラル違反の撮影者が絶えない。
結局、誰にウケるとかじゃなくて、自分が表現したいことを地道にやっていくしかないんだな、と今頃思いました。
シェアが取れないことは前からわかっていたと思うのですが・・・
実はコロナ渦真っ最中に買ったX-S10ですが、全く使う機会がなく、未使用のままフリマアプリで売却しました。なんと、買った時より3割高値で売れました。
調べたら、後継のX-S20がボディ20万円近くになり、しかも売却した当時は受注停止になっていました。個人的にはありがたかったですが、これから写真を撮りたい人にとっては迷惑でしょう。
ブログで書こうと思ってまだ書いてませんが、スマホだけでなくAIの普及で写真はますます衰退するのかな、と悲観的な気持ちです。スマホで撮っても後処理で背景ぼかせるし、青空合成からいらないものの除去まで、クリック1つでできてしまう時代。写真に対する思い入れそのものがなくなっている気がします。
インスタを見ても、エモい写真ばかりで逆にもういいよ、っていう気持ちに。
自分は、野生動物の写真を撮ることで自然の大切さを訴えたいと密かに思ってきましたが、現実は表面的な「かわいい」「きれい」が消費されているだけだと気づきました。
インスタでウケる動物写真は、動物のどアップでかわいい表情や仕草の写真ばかり。
そんなだからマナー・モラル違反の撮影者が絶えない。
結局、誰にウケるとかじゃなくて、自分が表現したいことを地道にやっていくしかないんだな、と今頃思いました。
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> koppel055さん
何か違うものを作って、プレミア価格、なら分かるんですが、今まであったモノの値段を上げる、
とか、後継機の価格が倍になる、は、いくら円安とはいえめちゃくちゃですね。
これでも喜んで買う人たちが一部いて、その人達に向けて商売をするということであれば、
富士フィルムの掲げていた「写真文化」の普及・発展、という方向性とは、違いますよね。
いちメーカーの方向性の話はどうでもいいと言えばどうでもいいですが、けっこう好きなカメラもあったので、
少し悲しいです。
AIとかの話は、実は業務カメラマンとしてはそれほど悲観的ではないのですが、
ライトな層の話ではどんどん広まっていくでしょうし、カメラが売れないのも仕方ないですね。
表面的な面を追いかけるのも、「写真」というツールの性質を考えると、どうしようもないと思います。
それでも趣味性の高いカメラやレンズを使うなら、それなりに一生懸命その道具で、
目指す写真を撮るというのが本来のあり方だと僕も思います。
めげずに楽しみましょう。
スマホで簡単に加工できるから、アートに昇華されないのかといえばそうでもないように思うので、
これからいろんな写真家さんが出てきて、まだまだいろんな写真のあり方を提示してくれたらなぁ、
と心から願ってます。
何か違うものを作って、プレミア価格、なら分かるんですが、今まであったモノの値段を上げる、
とか、後継機の価格が倍になる、は、いくら円安とはいえめちゃくちゃですね。
これでも喜んで買う人たちが一部いて、その人達に向けて商売をするということであれば、
富士フィルムの掲げていた「写真文化」の普及・発展、という方向性とは、違いますよね。
いちメーカーの方向性の話はどうでもいいと言えばどうでもいいですが、けっこう好きなカメラもあったので、
少し悲しいです。
AIとかの話は、実は業務カメラマンとしてはそれほど悲観的ではないのですが、
ライトな層の話ではどんどん広まっていくでしょうし、カメラが売れないのも仕方ないですね。
表面的な面を追いかけるのも、「写真」というツールの性質を考えると、どうしようもないと思います。
それでも趣味性の高いカメラやレンズを使うなら、それなりに一生懸命その道具で、
目指す写真を撮るというのが本来のあり方だと僕も思います。
めげずに楽しみましょう。
スマホで簡単に加工できるから、アートに昇華されないのかといえばそうでもないように思うので、
これからいろんな写真家さんが出てきて、まだまだいろんな写真のあり方を提示してくれたらなぁ、
と心から願ってます。
パナの今回の件に対する発言が、また油を注いでる感じですね。
20年前の感覚でパンフを作っていたと。
そんな時代遅れで市場が小さくなってきているレンズ交換式カメラの売り上げを伸ばせるわけがないな、と。まあ、パナソニックは収益性改善のために2026年度までにダメな分野を見切ると経営計画で言っているそうなので、たぶんカメラ部門は見捨てられるのかな、なんて思ってしまいます。
ソニーがすごいと思うのは、コニミノのAマウント機を引き継いだ時点では、シェアも全然小さくてブランドイメージも薄かったのに、回りからはいろいろ言われながらもミラーレス市場に参入し、特にフルサイズミラーレスをリードしてきたのは、メーカーの考えがしっかりしていたからだと思っています。もちろん、センサーを自社開発して高性能なセンサーをいち早く自社機に搭載できる強みも大きいのですけどね。
あ、スマホでアートは撮れると思っています。というか、センサーサイズが年々拡大して1インチセンサーのスマホカメラがあるくらいなので、画質もバカにできませんよね。ただ、AdobeのAI生成技術などを見ていると、写真の主導権がハードメーカーからソフトウェア会社に移りつつあるのかな、と思っています。
20年前の感覚でパンフを作っていたと。
そんな時代遅れで市場が小さくなってきているレンズ交換式カメラの売り上げを伸ばせるわけがないな、と。まあ、パナソニックは収益性改善のために2026年度までにダメな分野を見切ると経営計画で言っているそうなので、たぶんカメラ部門は見捨てられるのかな、なんて思ってしまいます。
ソニーがすごいと思うのは、コニミノのAマウント機を引き継いだ時点では、シェアも全然小さくてブランドイメージも薄かったのに、回りからはいろいろ言われながらもミラーレス市場に参入し、特にフルサイズミラーレスをリードしてきたのは、メーカーの考えがしっかりしていたからだと思っています。もちろん、センサーを自社開発して高性能なセンサーをいち早く自社機に搭載できる強みも大きいのですけどね。
あ、スマホでアートは撮れると思っています。というか、センサーサイズが年々拡大して1インチセンサーのスマホカメラがあるくらいなので、画質もバカにできませんよね。ただ、AdobeのAI生成技術などを見ていると、写真の主導権がハードメーカーからソフトウェア会社に移りつつあるのかな、と思っています。
> koppel055さん
パナソニックの説明はよく分からなかったですが、カメラやレンズのファンの人って、
みんな結構繊細だということを、よく分かってないんでしょうね。
年々上がるカメラやレンズの価格は、どのマウントにするかで、昔と比べても、
めちゃくちゃ縛られてしまいますので、繊細になる気持ちはよくわかります。
スマホでの写真、カメラでの写真、AI生成による写真(画像)、いろんなことを柔軟に取り入れられて、
アートとして成立させてくれれば、写真のあり方って、まだまだ広がるんじゃないかと思います。
僕たち商売の人間はプライベートでも好きなようにやるだけなんで、無責任に他人に期待しているのですが。笑
時代が、「カメラで撮る写真」としてはつまらなくなってきているように感じるのは、
他の流れが押し寄せてきて、メーカーがギュッと萎縮しているからなのかもしれません。
GRのような、プロフェッショナルの使う道具とはまた違うフィールドのカメラを、遊び心たっぷりに、
いろんなメーカーがまたいつかやってくれると良いですね。
富士はもう無理っぽいですが。笑
パナソニックの説明はよく分からなかったですが、カメラやレンズのファンの人って、
みんな結構繊細だということを、よく分かってないんでしょうね。
年々上がるカメラやレンズの価格は、どのマウントにするかで、昔と比べても、
めちゃくちゃ縛られてしまいますので、繊細になる気持ちはよくわかります。
スマホでの写真、カメラでの写真、AI生成による写真(画像)、いろんなことを柔軟に取り入れられて、
アートとして成立させてくれれば、写真のあり方って、まだまだ広がるんじゃないかと思います。
僕たち商売の人間はプライベートでも好きなようにやるだけなんで、無責任に他人に期待しているのですが。笑
時代が、「カメラで撮る写真」としてはつまらなくなってきているように感じるのは、
他の流れが押し寄せてきて、メーカーがギュッと萎縮しているからなのかもしれません。
GRのような、プロフェッショナルの使う道具とはまた違うフィールドのカメラを、遊び心たっぷりに、
いろんなメーカーがまたいつかやってくれると良いですね。
富士はもう無理っぽいですが。笑