廃校の母校#2


4月中旬、廃校になった奈良市立神功小学校を見学できる、という日があり、僕にとっては母校、娘にとっては、
3ヶ月前まで通っていた大好きな学校にブラっと遊びに行きました。
現場にPTAの方と思われる女性がおられたので、
「近所で商業カメラマンをやっててここに通ってたものですが、この学校の中を今のうちに撮影できないですかね」、
と質問させていただきました。
ちなみに相手の女性はPTA会長さんでした。
その場では、いずれお願いするかと思います、というお返事でした。
いろいろと難しいのかなと思いながら、2ヶ月ほど経ち、つい先日、知らない番号から連絡があり、
「ちょっと神功小学校の一室を借りて会合があるので、その間撮影されますか」、というお申し出。
本当にありがたかったです。
僕にとっては初めて、プライベートで被写体を決めて撮影する、という千載一遇のチャンス。
2時間ほどいただいて撮影してきました。

最初は30年以上前の自分の記憶に照らし合わせながらの撮影をしよう、と考えていたのですが、撮影を始めると、
他の感慨もどっと押し寄せて来ました。
なかなか他の方と感情を共有するのは難しいですが、とても良い経験をさせていただきました。
by iidacamera
| 2022-06-21 06:00
| 神功小学校
|
Comments(2)

静謐なというのか内省的なというのか
被写体にライトをあててその反射光を撮るようなのとは
対照的な写真だなと思いました
こういう被写体を前にしたときには
自分がその頃何を見ていたのか
(あるいは娘さんが何を見ていたのか)
について思いをめぐらせないわけにはいかないですよね
そして自身はどうだったかなと
僕も自分の学校のことに思いを巡らせてしまいます
うまく表現できませんが
シンプルに「見る」ことへの興味を惹かれます
被写体にライトをあててその反射光を撮るようなのとは
対照的な写真だなと思いました
こういう被写体を前にしたときには
自分がその頃何を見ていたのか
(あるいは娘さんが何を見ていたのか)
について思いをめぐらせないわけにはいかないですよね
そして自身はどうだったかなと
僕も自分の学校のことに思いを巡らせてしまいます
うまく表現できませんが
シンプルに「見る」ことへの興味を惹かれます
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> bonyalyさん
確かに、僕自身最初に所謂「建築撮影」はやめておこうと心に決めていました。
ですので、記録的な意味合いというよりは、僕の情緒に寄り添ったような写真になっています。
本当にいろいろと思い巡らせながらの撮影でした。
ちなみにこのシリーズの最後の方に記載しましたが、フィルムシミュレーションで、
クラシックネガを選択していたんですが、ノスタルジーが誇張されて邪魔な感じがして、
結局proNeg.STDで通しました。
確かに、僕自身最初に所謂「建築撮影」はやめておこうと心に決めていました。
ですので、記録的な意味合いというよりは、僕の情緒に寄り添ったような写真になっています。
本当にいろいろと思い巡らせながらの撮影でした。
ちなみにこのシリーズの最後の方に記載しましたが、フィルムシミュレーションで、
クラシックネガを選択していたんですが、ノスタルジーが誇張されて邪魔な感じがして、
結局proNeg.STDで通しました。