このブログ、機材ネタを楽しみにしていただいている方々が多いことは存じておりました。
ただ、物欲、カメラ欲、レンズ欲、照明関連欲、全部が急降下してしまって、ここ数ヶ月は、
とうとうカメラ関連サイトはあまり見なくなってしまいました。
理由はいろいろなんですが、やっぱりどうにも、ミラーレスカメラへの業界の移行が、
思ってた以上につまらなくて、シグマ以外が既定路線というか、尖った要素も特になく、
価格に関しては自分もプロカメラマンとして、あまり言わないようにしてましたが、
業務用途としても高級すぎるレンズ群に、正直何も魅力を感じてません。
フィルム時代からデジタル黎明期と比べると、広告カメラマンの収入って激減してると思います。
その中で、どうにか単価を一定以上下げずにお仕事させていただいてますが、
それに対して、流石に30万円を超えるレンズをイチから揃える気になるか、っていうと、
げんなりしてしまいます。
ストロボ撮影ではデメリットの多いEVFも、現状では今ひとつ積極的に使う気になりません。
うちの仕事で所有してるEFレンズ群も、建築用途に購入した11-24とTS-Eの広角2本は、
購入時はかなり高級でしたが、見返りがはっきりしていたから買えたわけで、
あんなもん趣味で買う人は、写真に対してはっきりした方向性を持っておられるか、
よっぽど余力がある人だけだと思います。
カメラが売れない、ってことはつまらないカメラとレンズばっかりに絞られていく、
ってことなのかなぁって思いながら、もはやカメラオタクとは言えなくなってしまった自分に、
少し寂しさを感じております。
前置きがめちゃくちゃ長いですが、そんな中、現状唯一の趣味カメラのLX100m2です。
このカメラ、先に書いた理屈でいうと、「つまらないカメラ」の部類に分けられます。(笑)
ものすごく真面目に作られているんだと思います。
ただ、めちゃくちゃ明るい標準域のズームレンズと、操作性の良さ、マルチアスペクト、
AFがある程度優秀って条件が揃ってて、G1Xm3よりよっぽど使いやすいです。
僕の用途ではプライベートの動画もこれで大丈夫、画質も大きめのセンサーで光量十分なら綺麗、
暗いとノイズ多くなるし、開放だとレンズもちょっとゆるいけど、十分見れる画なので、
スナップ用途にしか普段使わない自分にとっては十分。
なので、つまらない、よりも、使いやすい、っていうメリットが勝ってしまって、
現状プライベートでこれよりいい選択肢が見つかりません。
ほんとはもうちょっと大きいセンサーが欲しいけど、カメラが重いのは正直プライベートでは辛いので、
いずれ安くなったフジのX100Fとかに、ワイコン・テレコンをセットで持ち歩く、
っていう予定だけはしてますが、だいぶ先で大丈夫です。
レンズの解像度をちゃんと見たい、とかならちゃんと扱った方がいいですが、
僕はもう着脱式レンズキャップはカメラバッグに放り込んで、保護フィルター付けて、
自宅に帰るまではレンズキャップもしてなかったりします。
なんか小さいカメラで、標準ズームさえ付いてれば自分は十分やねんけどなぁ、
っていうそこのあなた、オススメですよ。
レンズスペックとしては尖ってるんですが、全体としては尖ってるというより、よくまとまってる、
っていうカメラかと思います。
GRとかX100系なんかと比較されてる方、間違いなく比較対象ではないと思います。(笑)
いいカメラです。ホント。
これが壊れたらこれが欲しいなぁって思います。