或る光景#69
数年前まではプライベートで写真を撮ること自体が楽しくてしょうがなくて、暇さえあれば、
奈良市の中心部で町並みばっかり撮ってました。
このブログを遡れば、奈良の写真がいっぱい出てきます。
学生の頃に写真の経験を全然積んでなかったので、独立して時間に縛りがなくなってからの5、6年は、
写真学校の学生か何かのように、やたらと撮影しまくり。
独身が長かったこともあって、好きなように機材を買ってたので、学生よりずっと贅沢やったし。
そのかわり、多感な時期に写真から色んな影響を受ける、っていう機会は逃してしまってたけど、
それは言っても仕方ないですね。
そういう時期のことが恋しくなるわけではないけど、子どもが生まれて、その翌年には仕事で大打撃を受け、
すっかり現実の生活と戦う時間が長くなってしまって、ある意味では写真の楽しさとか写真から受けるイメージ、
っていうものが響いてこなくなってるように思います。
経験を積み重ねるに従って、頭打ちになってくるのがプライベートの写真でもあるので、仕方ない面もあるし。
どこかで見たような写真を自分で勝手に消化して自分なりに撮影して、その結果に喜べてたっていうのは、
ものすごく純粋な楽しみ方やったんやなぁって今になって感じます。
当時はそれなりに悩んでたんですが。
で、今どうかというと、もう一回奈良を撮るのは楽しいやろうなぁって思います。
数年前までのように、奈良で仕事をしてるわけでもなくなったので、街を歩くたびに知り合いに会うことも、
もう無くなってしまったし、以前歩いてた頃とはだいぶ様子が変わってきてるみたいやし。
久しぶりにしばらく通ってみようかと思います。
by iidacamera
| 2019-03-15 06:00
| 或る光景
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