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デーライトなスナップ

EOS R

EOS R_f0167977_14503722.jpg

3週間ほど使いました。
使い込んでみて、少しずつ感心することが増えてきてます。

あくまでもフルサイズミラーレスで他にいっぱい使ったのはα7Riiiなので、それとの比較です。









スペック上はニコンもキヤノンもかなりソニーより見劣りする感じのものを発売したので、
ネットでは色々と叩かれてました。

EOS Rは価格コムでもかなり評価が低いようです。

それもしょうがないかなぁって思うのは、レビューって基本的にカメラ好きしかしないので、
そういう人達ってほとんどがEOSの一眼レフを触ってきてて、そこから急に操作系がごっそり変わった、
このカメラを体験会的なものや店頭なんかで触った感触は、多分意味不明なんじゃないかって思います。

使い込んでも良さが分からない人は、多分一眼レフを使ったほうが良いかと。


期待していた操作系のレスポンスはソニーよりやっぱり良いです。
ダイヤルにかなり遅れて数値が追いついてくる、なんてことはないです。

電源オンオフ、スリープからの復帰もソニーよりは気にならない早さ。
スペック上どうなってるのかは分かりませんが、早く感じます。

AF周りはラインセンサーのせいかどうか知りませんが、かなり早いけどたまにアレ?って時はあります。
合わない被写体には合わないというか。
精度は高いです。

グリップはめちゃくちゃ持ちやすいです。
これは個人差ありそうですが。
αより少しだけ大きめのボディでレフ機同様のふっくらしたグリップが手にピタッと貼り付くようで、
撮影時に疲れにくいのは確かです。

バッテリーグリップも使いやすくて、この辺は長くカメラを作ってるメーカーならではかと。


タッチアンドドラッグはジョイスティックを排除しているので必須で、キヤノンは反応が良いと思います。
ソニーがびっくりするほど使いにくかったので。
この辺も個人差で、使いにくい、反応が悪いって言ってる方もたくさんおられます。

ただ、全メーカーではパナソニック同様に使いやすい方ではないかと感じてます。


良いなぁと思ったのは、背面液晶で操作できるように色々と表示させてしまうと、
いろんな項目にちょいちょい触ってしまって何かのメニューが立ち上がってる、
っていう鬱陶しさがあります。
気になるのでinfoボタンで測距点以外を消してしまうと、誤作動防止になったので、
ファインダーメインで使う人には、結構大事なポイントなんじゃないかと思います。


EOS R_f0167977_14503784.jpg


なので、背面の情報表示を消してしまった時に、必要ないって思ってた肩の液晶が役に立って、
色々とよく考えられてるんやなぁって感心しました。

むやみに肩液晶を採用してるわけじゃないってことですね。

ホットシューもやっぱり安心感あります。
ソニーのアレはどう考えても酷いと思うなぁ・・・。

キヤノンはホットシューカバーがないから嫌っていう意見も以前はネットでよく見かけました。
仕事ではホットシューってストロボとかコマンダーとかガチャガチャ付け外しするんですが、
キヤノン以外はカバーが付属してるメーカー多いんですが、仕事であのカバーしてる人、
あんまり見かけません。

シャッターボタン隣のM-fnボタンは、fnボタンが少ないのでこうするしかなかったってボタンですね。
これは最初慣れなくて苦労しました。
今はこのカメラばっかり使ってるせいで気になりません。


EOS R_f0167977_14503733.jpg


いろんなレビューサイトで諸悪の根源的な言われ方のマルチファンクションバー。
ホント、散々な言われようなんですが、これ、使い方によってはめちゃくちゃ便利です。
まだまだガラケーだよ、って方々にはいつまでたっても便利ではないかもしれません。

タッチ式ですが、左右に何か割り当てると親指を置く場所なので、頻繁に誤作動します。
かと言ってロックすると、解除が独特の方法で面倒です。

で、個人的な使い方ですが、レフ機の時からライブビュー撮影で一番よく使うピント位置の拡大を、
左右には何も割り当てずにスライドでのみ使えるようにしました。
再生時は何も割り当ててません。

先日の料理撮影で、今までみたいにボタンをチクチク押して拡大率を変更しなくても、
一発でできて快適でした。

ちなみにホワイトバランスをどこかに割り当てたくて、最初このファンクションバーに割り当ててみたんですが、
細かいものにピントを置きたいときにピントを拡大したい方が、優先順位高かったです。

ということでWBはM-fnボタンで我慢。


まとめると、もっと頑張って欲しい部分は、
・α比較でファインダーはピントの山は掴みやすいけど、連写時のカクカクをもうちょっと何とかして欲しい。
 多分同じ原因でファインダーがカメラを横に振ったりすると、αよりはチラつくのも何とかして欲しい。
・ダブルスロットにして欲しい。
・今後はfnボタンをせめてもう一つ追加して欲しい。
・USB給電しながら撮影出来るようにして欲しい。

不満らしい不満ってこれくらいです。


操作系のカスタマイズ性を減らしてレフ機同様のものにしたカメラも出すと、シニア世代にもこれから売れるのかも、
とか、しょうもないこと考えてます。


個人的に、過酷な環境で使うわけでも、かなり激しい動体を追いかけるわけでもない仕事なので、
6Dの上位互換的なこのカメラはピッタリきました。


撮影環境はごく普通の本州真ん中あたり、温暖な場所に住む広告系カメラマンのレビューでした。




by iidacamera | 2019-01-15 15:39 | 機材 | Comments(4)
Commented by Hiro Clover at 2019-01-15 17:12 x
EOS Rのレビュー、大変参考になりました。

キヤノンカメラってグリップがホント良いですよね。太さ、深さが丁度いいのに指を置いた時にある程度自由が利くというか、窮屈に感じないところが好きです。グリップに拘っているカメラは最近増えましたが、実際に持ってみると窮屈に感じるものが多いんですよね。

価格コムのレビューは1点付けてる人とか見るとどんだけ買い物下手なんだと思っちゃいますが、実際に買ってるかどうか疑わしいものもかなり多いですね。中には大変参考になるレビューをしている人もいるので、そういう人のレビューやクチコミは追って見ることもありますが。

EOS Rは価格が下がってきたので、あとはレンズが増えてくればもっと人気が出そうですね。次機種に関しては、個人的には、ボディ内手ブレ補正を搭載した100MPのEOS Rよりはエントリーモデルをどんな感じで出すのかのほうが気になります。
Commented by koppel055 at 2019-01-15 18:17
Nikon Z6も気になりますね。
室内写真撮るのに、14-30mmがいいなあ、なんて。
本体内手ブレ補正付いて、14-30mmが500g切ってるので、
この前オリンパスの7-14 f2.8pro買った私からすると「あれ」って感じで(笑)
何せこちらは540gあるので、MFTのメリットがあんまりないんですよね。

最近オリンパスがどんどんヘンな方向に行っちゃってる気がして心配です。
フルサイズと張り合うカメラやレンズを出すのではなくて、フォーマットの良さを生かした大きさのレンズやカメラを出してほしいと思うのですが・・・

EOS Rはレンズのだいたいのロードマップも発表されているし、おそらく最低限のレンズが出そろう2020年ぐらいにはかなりレフ機から切り替わる人が増えそうですね。
Commented by iidacamera at 2019-01-17 09:29
> Hiro Cloverさん

各メーカー、グリップに関してはものすごく色々と検証された結果なんだろうなぁ、
っていつも思います。
キヤノンはその中で懐古的な直線を捨てて柔らかい曲線を選択したのが、
今になって良かったんじゃないかって思います。
昔はこのデザインが嫌いだったんですが。
ニコンもここ5年くらいで線が柔らかくなって、とてもグリップが良くなったように感じます。

2社とも小型化へのこだわりはあると思うんですが、持ちやすさを犠牲にしない程度、
っていう目標があるように思います。

レビューってネット社会ではある程度仕方ないと思うんですが、信憑性があるかどうか、
ある程度考えられる人にとっては有用ですが、知識の少ない人は逆にアテにしないようにしないと、
ちゃんとした情報を選択するのが難しいでしょうね。
適当なこと言ってる人も結構居ますし。

Rはレンズが今後楽しみです。
ちなみにEFレンズもRで使った方が周辺が綺麗な気がしたので、その辺を調べると、
検証してるサイトがあったりして、久しぶりにカメラにワクワクしてます。
Commented by iidacamera at 2019-01-17 09:36
> koppel055さん

トータルでシステムとして持ち歩く時のマイクロフォーサーズはとても魅力的ですが、
広角系でニコンがああいうことやると、普通にがっかりしますよね。
多分キヤノンもF4通しのレンズで先にコンパクトなものを揃えてくるでしょうし。

その分プラスチックの鏡筒だったり、割と軽くするためにチープになってる面はあるんですが、
得られるフルサイズの被写界深度だとか諧調なんかを考えると、だからなんやねん、
って程度かもしれません。

オリンパスは造りが良いところと、多少の重さを犠牲にしてでも解像度を重視する、
っていう姿勢が素晴らしいとは思うんですが、先行きは心配ですよね。
重くても、12-100みたいなフルサイズやAPS-Cでは実現できていないレンズなら、
それだけで買う動機になるんですが、他のフォーマットと同じようなラインナップをしていると、
いずれはジリ貧になりそうですよね。

個人的には12-100とフラッグシップ機とクリップオンストロボでスナップ系の仕事に、
専用機として置いときたいです。

EOS Rはほっといても魅力的なシステムになっていくんでしょうね。
なんせキヤノンなんで。
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