足跡#86
他の人にとってはどうってことない風景でも自分にとってはものすごいノスタルジックなものって、
多分人それぞれあるんやろうなぁって思う。
地元に戻ってきてからはそういうことをよく思うようになった。
自分の住む団地は築50年ほど、よく考えたら普通に昭和の建物。
周辺に尋常じゃない量のゴキブリが生息してるし家にも頻繁に侵入してくる。
簡易的にリフォームされてる室内は、カーテンレールは外れる、風呂の扉は外れる、押し入れの引き戸の枠が外れる、
水道の栓が外れる、柱の塗装はポロポロ剥がれる、他にもこの4年近くでいっぱいトラブルがあった。
昔はあっちこっちに子どもがいて、ものすごく賑やかな団地やった。
今は大きい公園は半分駐車場になってしまってたり、ペット禁止のはずがなぜか普通に動物を飼ってる人がちょいちょいいたり。
高齢化で車の台数はめちゃくちゃ増えたようやけど、子どもは昔の半分もいないと思う。
それでも、独立して家を出てから5年ほどで地元に戻って、最初はなんとなく敗北感すら味わってたけど、
今は楽しく嫁さんと子どもと生活してて、ボロい団地もそれなりに楽しいなぁって思ってる。
同世代がオシャレな生活を満喫してても全然うらやましくならないのは、案外自分はこういう感じが合ってるのかも、
って本気で思うことが多い。
そもそも自分も嫁さんもあんまりオシャレな生活ができるタイプではないけど。
取り壊しの噂もある団地やけど、もうしばらくは住むつもりです。
by iidacamera
| 2017-11-20 00:00
| 足跡
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