デーライトなスナップ

2017年 03月 08日 ( 1 )

写真と道具に思うこと

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以前から書いてみようと思ってた、カメラやレンズに思うこと。
長くなるので、興味ない方はすっ飛ばしてください。
この10年で写真機にもいろいろと変化があったのが面白くて、考え事をよくしてたので、まとめたかったんです。





仕事で写真を撮ってるときは、確実に結果が出せればライト周りはともかく、カメラとレンズは何でもいい。
簡単な話やと、フラッグシップ機とか、大三元とか、そういうためにあるようなもんやと思う。

仕事内容がMFで十分であればMFレンズだけでいいし、シフトレンズしか使わない人もいる。
自分のように多くの地方カメラマンが、広告関係の撮影、って言いながら、ジャンルは建築、ポートレイト、料理、
商品、記録など多岐にわたる。
だから、良いズームをまずは3本、プラス100mm前後のマクロ、を最初に揃える。

ミラーレス機は現状では電池の問題や、電源オフではEVFが覗けない、なんかが引っ掛かって、仕事をそれだけで、
ってなるといろんなジャンルを撮るカメラマンには現状きつい。
ただ、動画案件になると話は別やけど。

要は、結果が良ければ機材にはとてもドライ。

三脚もジッツォ、ハスキー、マンフロットがほとんど。
アシスタント経験なんかで、昔からその3社なら問題なさそう、って知ってるから。

じゃあプライベートではなんでカメラやレンズをああだこうだ言うのか、っていうと、「単に機材好きだから」、
っていう理由もあるけど、それだけでは片づけられない思想的な部分もあるなぁって思う。

今の時代にわざわざMFレンズを使う人もいれば、高速なAF以外は使いたくないって人もいる。
ズームが好きな人、反対に、単焦点じゃないとダメな人。
結果が見ながら撮れるからEVFが良いって思ったり、光学ファインダーじゃないと落ち着かなかったり。
光学ファインダーでもレンジファインダーのようなざっくりしたフレーミングが好きな人がいたり、
反対にそんなもんでは撮れんって言って、一眼レフしか選ばない人もいる。
もちろん、そういうものを両方使う人も、もっとちょうどいい落としどころを探す人もいる。

ミラーレス機が増えて、多くがEVFを搭載するようになると、厳密なフレーミング・失敗のない露出、
が簡単になったと思うし、多くの人がそういう方向を求めてるから、一眼レフより重宝されるようになったと思う。
それでもプロカメラマンがまだ一眼レフを使ってるのは、レンズ資産もあるし予算の問題もあるけど、
露出はフィルムの頃からの慣れで大きくは外さんし、使い慣れたものを、失敗できない仕事で使いたいから。
最近はほとんどが光学ファインダーでも視野率100%やし。



「お作品」になるとレンズに関しては反対で、考え事しながらじわっと撮りたいので、あくまでも自分の場合、
AF・MFはどっちでもいいけど、明るめの単焦点で、絞るごとに徐々にキリッとしていくレンズの方が使い出がある。

以下も自分の事やけど、先に書いたけど、露出はそもそもだいたい分かるから、ファインダーは光学の方が好き。
レンジファインダー使いたいけど、ライカは手が出ません。
X-Pro1は好きやったけど、光学ファインダーではピント抜けが多くてAFが心許なくて、結局手放した。
X-Pro2はだいぶ進化してるようやし、そのうち使いたい。
レフ機ももちろん好きやけど、仕事で使いすぎて気分的にはあんまり私生活でまで使いたくない。
贅沢言えんのでめちゃくちゃ使ってるけど。

言ってることがややこしくなってきたので適当にまとめると、当たり前やけど、撮る写真によって、
機材の選び方がだいぶ変わると思う。

自分を例にすると、なんでも撮れる機材なら、一眼レフ+高級ズームで、って思うけど、重量やらの問題以外に、
ある程度自由に寄り引きができてしまうので、仕事と同じように画角を詰めてしまう。
単焦点で画角を決め込んで撮った方が自分の場合は結果は良い(というか面白い)。

何でかって言うと、たぶん、写真には情緒とかそういう目に見えない、写真にも表現されてない、
自分だけの思い入れみたいなものが案外重要みたいなので。
細かな写りの違い、固定された画角での複数カットの統一感、被写界深度のコントロールのしやすさ等々、
割り切った画角でその時撮れるものを撮った写真の方が好き。

たぶんそれが、自分の写真、って言えるものを撮る手段やから。

他人にはなんてことない写真でも、自分にとっては大事な写真っていっぱいあって、そういうものを撮った道具、
ってやっぱり気に入ってるやつやったりする。

もちろん自分と反対に、ミラーレス+ズームじゃないと嫌、って人もいるやろうし、それもその人には正解なんやと思う。
ロシアカメラにフィルムを詰めてめちゃくちゃ激しいスナップを撮られる方もいれば、8×10で地方の街を撮られる方もいるし、
お金持ちじゃなくても、M型ライカに高いライカレンズを使って撮られる方もいる。

それは実際に写真に詳しくない人には伝わらんくても、写真に詳しくて自分のように機材も好きなら(笑)、やっぱり伝わる。
好きな道具で撮るから、その道具で撮った雰囲気がその撮り手の個性と合わさって、ある程度独特の世界になるように思う。


ここ2年ほど、急激な不景気に見舞われて、今も倒産したクライアントの弁護士とやりとりをしてたりするし、
そういう絡みで以前「遊び用機材」って言ってたものはほとんど売ってしまったけど、自分の写真をもっと真剣に考えるようになって、
やっぱり経済的に許す範囲内で、自分の好きな機材にこだわる、ってすごく大事やなぁって思う。


なんか長々と書いた割に、当たり前の結論やし、そもそもこんなことが書きたかったのかも分からんようになってしまった。
もしかしたらこんな当たり前のことを考え続けてたんやろうか。

キリがないのでこの辺で。

長文になりましたが、ここまでお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
たぶんここまで読まれた方はいないもの、と思っておりますが。






by iidacamera | 2017-03-08 23:13 | 日々 | Comments(6)